肺炎

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肺炎球菌ワクチン(薬:ニューモバックスⓇ️、プレベナーⓇ️、バクニュバンスⓇ)は5年間隔で接種するのですか?

京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科

渡邉 アヤ 監修

5年間隔で接種する必要はありませんが、特定の持病がある方などでは5年以上の間隔をあけてニューモバックスⓇ︎接種を繰り返すことがあります。

解説

肺炎球菌ワクチンの接種対象者は大きく分けて小児と高齢者ですが、誰もが5年間隔で再接種する必要はありません。

小児(~成人期)での接種

定期接種として、バクニュバンスⓇ(もしくはプレベナーⓇ)を生後2ヶ月~5歳未満の間に計4回接種しますが、その後の再接種は基本的に不要です。ただし、脾臓を摘出した方や心臓、肺、腎臓などに持病のある方では、バクニュバンスⓇやプレベナーⓇに追加してニューモバックスⓇを接種し、以降5年おきを目安にニューモバックスⓇの接種を繰り返す場合があります。

高齢者での接種

定期接種では65歳(一部の条件を満たせば60~64歳)でニューモバックスⓇを1回接種します。
心臓、腎臓、肺などに持病がある方や免疫が低下しているなど、肺炎のリスクが高い方では、より効果を高めるためにプレベナーⓇもしくはバクニュバンスⓇを1~4年の間隔をあけ、組み合わせて接種することも推奨されています(任意接種)。
さらに、5年以上の間隔をあけたニューモバックスⓇの再接種を繰り返すことができます(任意接種)。
気になる場合にはかかりつけの医師などに相談してみましょう。

ニューモバックスⓇを再接種する場合の間隔について

5年以上間隔をあけることになっています。これは、5年間隔をあければワクチンの安全性が保証されるためです。
効果の面においては、初回接種による効果が何年持続するかをはっきりと調べた報告はありませんが、時間の経過とともに徐々に抗体価が低下することが知られています。ただし、接種の7年後でも接種前と比較すればある程度の免疫が残っていると言われていますので、接種から5年経ったからといって慌てて再接種する必要はありません。再接種することによる実際の予防効果は証明されていませんが、免疫は初回接種後と同等まで回復することが知られており、恐らく予防効果も回復するだろうと考えられています。

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