肺炎球菌ワクチン(薬:ニューモバックスⓇ️、プレベナーⓇ️、バクニュバンスⓇ)は予防接種ですか?

はい。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による感染症を予防するために接種します。

解説

肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスⓇ️、プレベナーⓇ️、バクニュバンスⓇ)は「肺炎球菌」という細菌の感染症に対するワクチンです。
個人が感染症を予防するため、また、感染が慢延することを防ぐためにワクチンを接種することを「予防接種」と呼びます。
肺炎球菌は身近な細菌の一種で、健康な人の鼻や喉にもいることがあります。この細菌が、なんらかのきっかけで体の奥まで入ってしまうと、肺炎や中耳炎、敗血症、髄膜炎などを引き起こします。子どもや高齢者では、これらの病気が命に関わる状態になってしまう可能性が高いため、以下のようなスケジュールで定期接種が行われています。

小児の場合

生後2ヶ月~1歳過ぎにかけて、バクニュバンスをⓇもしくはプレベナーⓇを計4回接種します。スケジュールに遅れた場合(初回接種が7ヶ月以降になった場合)は、タイミングに応じて回数を減らして接種します。5歳未満であれば定期接種として、それ以降では任意接種の扱いになります。

高齢者の場合

65歳の方、あるいは60〜64歳で心臓や腎臓、呼吸器の障害のため生活を強く制限される方、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)による免疫低下のために生活が著しく制限される方に対してニューモバックスⓇ️を1回接種します。

公開日

最終更新日

京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科

渡邉 アヤ 監修

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肺炎

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関連するQ&A

「肺炎」とはどのような病気ですか?

細菌やウイルスなどの微生物が肺に感染することで起こる急性の感染症です。

肺炎の原因は何がありますか?

感染者の咳や、くしゃみを吸い込むことで感染します。手指についた菌が口に入ることも原因となります。

肺炎ではどのような症状がありますか?

発熱、咳、痰、息切れなどが起こります。倦怠感や食欲低下を伴うこともあります。

肺炎には初期症状はありますか?

発熱、咳、痰、倦怠感などが出ます。風邪の症状がある場合もあります。

肺炎の場合、主にどのような治療をしますか?

治療の中心は抗菌薬や抗ウイルス薬です。病状によって、他の治療を追加することがあります。

肺炎が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

呼吸器内科、内科を受診してください。小児の場合は小児科を受診してください。

肺炎のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

肺炎は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

抗菌薬や抗ウイルス薬を使用します。下痢、発疹、腎臓・肝臓の障害などの副作用があります。

肺炎で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

治療の強化・変更の可能性がありますので、受診してください。

肺炎の場合、日常生活で気を付けることはありますか?

薬を飲み忘れないようにしてください。周囲にうつさないよう感染対策をしましょう。

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