肺炎球菌ワクチン(薬:ニューモバックスⓇ️、プレベナーⓇ️、バクニュバンスⓇ)は自費ですか?また、料金はいくらですか?

接種のタイミングやワクチンの種類によって異なります。

解説

肺炎球菌ワクチンを接種する状況によって費用負担の仕組みが異なります。

小児の定期接種(バクニュバンスⓇ、プレベナーⓇ)

生後2ヶ月~5歳未満での接種(計4回)は公費でまかなわれるため、自己負担はありません。
ただし、5歳をすぎてしまうと「任意接種」の扱いで自費となりますので、余裕をもって接種しましょう。

高齢者の定期接種(ニューモバックスⓇ)

  1. 65歳の方
  2. 60~64歳で心臓、腎臓、肺に障害があり生活の制限が強い方
  3. 60~64歳でHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染による免疫低下により生活の制限が著しい方

上記1~3のいずれかの方が「定期接種」の対象となります。一部は公費で補助されますが、一部自己負担が発生します。自治体により負担額が異なりますので、詳細はお住いの市町村にご確認ください。
定期接種で接種できるのは、上記1~3を通して生涯に一度きりです。また、66歳を過ぎると「任意接種」となり、自費になりますので注意しましょう。

保険診療による接種(ニューモバックスⓇ)

脾臓を摘出した方においては、ニューモバックスⓇ接種は保険診療となりますので、自己負担額は1~3割です。

その他の接種(バクニュバンスⓇ、プレベナーⓇ、ニューモバックスⓇ)

以下に当てはまらない場合はすべて「任意接種」のため、自費診療になります。費用は医療機関によって異なりますので、お近くの医療機関にお問い合わせください。

  • 小児の定期接種分のバクニュバンスⓇ、プレベナーⓇを5歳以降に接種する場合
  • 「脾臓摘出後」以外の理由で高齢者の定期接種より前にニューモバックスⓇを接種する場合
  • 66歳以上でニューモバックスⓇの初回接種を受ける場合
  • ニューモバックスⓇの効果補強のためにプレベナーⓇもしくはバクニュバンスⓇを事前接種もしくは追加接種する場合
  • 定期接種・任意接種以降にニューモバックスⓇを再接種する場合

など

公開日

最終更新日

京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科

渡邉 アヤ 監修

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(参考文献)

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