スケドスポリウム症の場合、主にどのような治療をしますか?
抗真菌薬(カビに対する薬)を使用します。膿がたまっている場合には排出するための処置を行います。
スケドスポリウム症は、真菌(カビ)による感染症ですので、抗真菌薬が治療の中心となります。
どの臓器に感染しているかに関わらず、いずれもボリコナゾール(ブイフェンドⓇ)という抗真菌薬が推奨されています。ただし、飲み合わせの悪い薬が多く、副作用も多いため使用できない場合もあります。ボリコナゾール以外には「キャンディン系」や「アゾール系」に分類される抗真菌薬の使用が考慮されます。
皮膚スケドスポリウム症の治療においては、抗真菌薬と併行して、しこりを切除したり、膿がたまった部分を切開して膿を排出したりすることが重要です。もともと持病の治療で免疫機能が低下している患者さんでは、可能であれば薬の量を減らすなど調整することがあります。
また、皮膚以外に感染した場合で、肺結節(できもの)のように外科的切除で取り切れる範囲の感染であれば、手術が考慮されることがあります。
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最終更新日:
京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科
渡邉 アヤ 監修
(参考文献)
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