スケドスポリウム症
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スケドスポリウムと津波肺とは関係ありますか?
京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科
渡邉 アヤ 監修
関係があります。津波で肺に泥水を吸い込んだ場合、スケドスポリウムによる感染が起こることがあります。
スケドスポリウム症と津波には関係があります。
「津波肺」とは、津波に遭って溺水した際に、汚染された水が肺に入ることで起こる肺炎のことです。
2004年のスマトラ島沖地震や2011年の東日本大震災で津波に遭った生存者では、肺にスケドスポリウム属の真菌(カビ)が感染を起こした患者さんや、中には菌が血液の流れに乗って脳に膿瘍(膿のかたまり)を発症した患者さんが複数報告されています。
また、スケドスポリウム症は、一般的に免疫機能が低下した人で起こりやすいですが、津波肺の場合は免疫機能に問題がない人でもスケドスポリウムが感染する例が報告されています。
溺水や津波肺に伴う感染症は複数ありますが、スケドスポリウム症も念頭に置いて診断・治療にあたることが大切だと考えられます。
(参考文献)
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