「無ガンマグロブリン血症」とはどのような病気ですか?
免疫グロブリンが全く作られない状態にある病気です。
先天性無ガンマブロブリン血症は、免疫グロブリンが生まれつきまったく作られない病気です。
免疫グロブリンは体内の免疫システムの主要なたんぱく質で、感染を防ぐ働きを持っています。そのため、無ガンマグロブリン血症では、免疫システムが機能しなくなり、感染症を起こしやすくなります。このような状態は「免疫不全症候群」といわれます。
先天性無ガンマブロブリン血症は、先天的な遺伝子異常による「原発性免疫不全症候群」(PID)の1種です。
PIDによる先天性無ガンマグロブリン血症の患者さんは、胎児のときにお母さんから移行した免疫グロブリンが少なくなる生後6ヶ月を過ぎるころから、繰り返し細菌などの感染症にかかりやすくなります。
このため、感染症を予防する目的で、免疫グロブリン製剤による補充療法が不可欠となります。
公開日:
最終更新日:
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
無ガンマグロブリン血症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
無ガンマグロブリン血症の原因は何がありますか?
先天的な遺伝子異常が原因で、免疫グロブリンを作ることができなくなっています。
無ガンマグロブリン血症ではどのような症状がありますか?
繰り返し細菌などの感染症にかかりやすく、風邪症状、熱発、肺炎や髄膜炎、敗血症になることもあります。
無ガンマグロブリン血症には初期症状はありますか?
生後6ヶ月を過ぎるころから、咳や膿性鼻汁などの風邪症状をはじめとする感染症にかかりやすくなります。
無ガンマグロブリン血症の場合、主にどのような治療をしますか?
感染症を予防する目的で、免疫グロブリン製剤による補充療法を行います。
無ガンマグロブリン血症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
初期症状として、乳幼児から感染症を繰り返すことから、小児科を受診されることが多いです。
無ガンマグロブリン血症が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
無ガンマグロブリン血症を疑わせる、乳幼児からの繰り返す感染症があれば、小児科を受診してください。
無ガンマグロブリン血症のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
無ガンマグロブリン血症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
感染症を予防する目的で、免疫グロブリン製剤による補充療法を行います。
無ガンマグロブリン血症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
免疫グロブリンがない状態に対し、その補充療法を行うことで、多くの感染は予防できます。
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。