揺さぶられっ子症候群は気づかないこともありますか?

軽症では見た目で気づかれないこともあります。普段と異なる様子がみられるときは早期受診が重要です。

解説

揺さぶられっ子症候群は、軽度の場合は気づかれないこともあります。

揺さぶられっ子症候群は、乳幼児が激しく揺さぶられることで起こる脳の損傷です。多くの場合、外見上の明らかな外傷の兆候は見られません。また、乳児は自分で症状を訴えられず、初期には見た目や行動の変化が非常にわずかであることが多いため、気がつかれないこともあります。軽症の揺さぶられっ子症候群では、例えば、以下のような微妙な変化だけが現れることがあります。

  • ぐったりしているが、抱けば反応する
  • 授乳量が少し減った
  • いつもより泣き方が少し変わる、不機嫌が続く
  • 軽い嘔吐をする

こうした症状は風邪や軽い消化不良、赤ちゃんの通常の生理的反応と区別がつきにくく、外から見ただけでは異常に気づきにくいのが特徴です。

脳損傷は内部損傷(出血、腫れ、網膜出血)であるため、画像検査や眼科検査などの専門的な医学的評価なしには、診断が困難な場合があります。軽度または中等度の場合には、赤ちゃんは最初は元気そうに見えても、数時間後、あるいは数日後に症状が現れたり、より顕著になったりすることがあります。

早期発見が重症化や後遺症を防ぐ鍵となります。家庭での判断に頼らず、少しでも乳児に普段と異なる行動・機嫌の変化が見られる場合や、揺さぶりの疑いや懸念がある場合は、速やかに小児科や救急医療機関で評価を受けることが重要です。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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