揺さぶられっ子症候群の原因は何がありますか?
泣きやまない赤ちゃんへの苛立ちや育児ストレスが主因です。
揺さぶられっ子症候群の直接の原因は、乳児を強く揺さぶる行為であり、これは虐待の一種です。
乳児は頭が体に比べて大きく、首の筋肉が未発達であるため、揺さぶられると脳が頭蓋骨内で激しく揺れ動き、血管や神経が損傷します。この結果、脳出血や網膜出血、脳の腫れなど重篤な障害が生じます。
背景となる要因としては、養育者の強いストレスや育児疲れ、泣きやまない乳児への苛立ちが最も多く挙げられます。特に、生後数ヶ月の赤ちゃんは、理由なく長時間泣くことが多く、これを「異常」と誤解したり、「泣きやませなければならない」という過度なプレッシャーから揺さぶってしまうことがあります。また、若年の親や孤立した育児環境、経済的困難、家族や地域からのサポート不足なども、リスクを高めます。
一方で、揺さぶる行為自体は虐待にあたるため、医学的には「不適切な対応」が直接の原因とされます。養育者に悪意がなくても「泣きやませようとして、つい揺すってしまった」というケースが少なくありません。そのため、周囲がサポートし、養育者が安心して休息や相談ができる環境づくりが予防に欠かせません。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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