揺さぶられっ子症候群は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
症状に応じ、抗けいれん薬や利尿薬を使用します。それぞれに副作用が出ることがあります。
揺さぶられっ子症候群を薬だけで治すことはできませんが、症状に応じて薬が使われます。抗けいれん薬や利尿薬などが使われることがあります。
揺さぶられっ子症候群は、脳や目に重篤な損傷を伴うため、薬だけで治す病気ではありません。治療の中心は、呼吸や循環の安定化、脳圧の管理、必要に応じた手術(例:シャント術または血腫除去術)やリハビリです。ただし、症状に応じて使用される薬はあります。
主に使われる薬は、以下の通りです。
- 抗けいれん薬:脳内の出血や腫れによって引き起こされるけいれん発作を予防または抑制する
- 利尿薬:脳の腫れや頭蓋内圧上昇を軽減する
- 鎮痛薬・鎮静薬:痛みや興奮を抑える
- 抗生物質:外傷や手術に伴う感染予防として使用されることもある
これらの薬には、副作用のリスクがあります。抗けいれん薬は眠気や吐き気、発疹、肝機能障害などを起こすことがあります。利尿薬は脱水や電解質異常(ナトリウム・カリウムの低下)、腎機能障害などを招くことがあり、慎重な投与が必要です。鎮痛・鎮静薬も呼吸抑制などのリスクがあり、すべて病院で厳密に管理されます。
揺さぶられっ子症候群の薬物治療は、脳損傷による合併症の管理に重点を置いており、あくまで症状をコントロールする補助的手段です。根本的な治療は脳損傷に対する急性期管理とリハビリです。家庭で安易に市販薬を使うことは絶対に避け、医師の指示のもとで治療を行う必要があります。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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