大人の多動症はどのような特徴がありますか？
落ち着きのなさとして現れることが多く、大人の多動症では、仕事がうまくいかない、仕事が続かない、アルコールなどの危険な使用、自動車事故および違反行為の頻度の高さがみられることがあります。
大人の多動症、注意欠如・多動症（ADHD）では、青年期または成人期まで診断が認識されないこともありますが、12歳前にいくつかの臨床像が現れていることが多いとされます。大人でみられる症状としては以下のものがあります。
- 集中困難
- 貧乏ゆすり、足を頻繁に組みなおす
- 業務上の困難：課題を完遂することが難しい、締め切りを守れない、優先順位をつけられない、書類をなくす、ミスが多いなど
- 時間管理の困難：遅刻が多い、予定を忘れる、時間の見積もりが甘いなど
- 対人関係の問題：衝動的な発言、感情のコントロールが難しい、人間関係の維持が困難
- 整理整頓ができない
- 生活リズムが乱れやすい
- 気分変動
- 忍耐力が低い
成人での多動は、落ち着きのなさおよびそわそわした動きとして現れることが多いでしょう。大人の多動症では、仕事がうまくいかない、仕事が続かない、アルコールなどの有害な使用、自動車事故および違反行為の頻度の高さがみられることがあります。成人期にADHDを診断することは、症状がそのほかの精神疾患からくるものの可能性があるため難しい部分もありますが、学校の記録や家族への問診により12歳前に症状があったことが確認できると、診断の信頼性が高まります。
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最終更新日：
精神科・心療内科
日下 慶子 監修
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