末梢動脈疾患を放置するとどうなりますか？

病気が進行し、足の切断が必要になったり、心筋梗塞や脳梗塞で命に関わるリスクも高まります。放置によるリスクとしては以下のようなものがあります。

足の病変の重症化

放置することで血流が悪化すると、安静にしていても激しい痛みを感じるようになり、最終的には足先や踵に治りにくい傷（潰瘍）や組織が腐る「壊疽（えそ）」が生じる末期状態となります。末期に至ると、足の切断が必要になる可能性が高くなります。

命に関わる病気のリスク上昇

末梢動脈疾患の原因である動脈硬化は全身の血管で進行しています。そのため、末梢動脈疾患を放置していると、心臓の血管が詰まる「心筋梗塞」や、脳の血管が詰まる「脳梗塞」といった、命に関わる深刻な病気を発症する危険性が高くなります。末梢動脈疾患患者の死亡原因の多くは、心筋梗塞や脳梗塞であるとされています。