統合失調症とうつ病にはどのような違いがありますか？
どちらも無気力や気分の落ち込みが見られますが、統合失調症では幻聴や妄想なども特徴的です。
統合失調症とうつ病の違いは、以下の通りです。
統合失調症
統合失調症は、100人に1人がかかると言われています。
ドパミンなどの脳の神経伝達物質のバランスが崩れることが原因のひとつと考えられていますが、はっきりとわかっていません。
- 幻覚
- 妄想
- まとまりのない考えや行動
などの症状が現れ、自分の身の回りのことに構わなくなったり、人との関わりを避けたりする様子も見られます。治療には、抗精神病薬が使われます。
うつ病
一方、うつ病は、日本人の約15人に1人が一生のうちに経験すると言われており、脳の神経伝達物質が減少するのが原因です。無気力で憂うつな状態になり、
- 自分に価値がないように思える
- 消えてしまいたいと思う
- 不眠
- 何もやる気にならない
などといった症状が現れます。治療は抗うつ薬や抗不安薬、カウンセリングなどで行われます。
公開日：
最終更新日：
精神科・心療内科
日下 慶子 監修
(参考文献)
厚生労働省.“統合失調症（とうごうしっちょうしょう）”.e-ヘルスネット.https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-071.html,(参照 2024-05-31).
厚生労働省.“統合失調症”.こころもメンテしよう.https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_03.html,(参照 2024-05-31).
厚生労働省.“うつ病”.こころもメンテしよう.https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_01.html,(参照 2024-05-31).
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