統合失調症
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/04/26
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統合失調症について「ユビー」でわかること
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統合失調症と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
実在しないものが見えたり、声が聞こえたり、臭いがしたりする
- 症状の頻度
- 初めての症状である
意欲が低下している
- 自覚した時期
- 1か月以上前から
- 症状の頻度
- 初めての症状である
統合失調症とはどんな病気ですか?
「統合失調症」とは、認知や感情の機能に異常が起こる、原因不明の病気です。妄想などの陽性症状、意欲低下などの陰性症状と、認知機能障害が見られます。また、初期症状には、音に敏感になる、気分が変わりやすい、眠れないなどがあります。少しでも精神症状が気になる場合は、迷わず精神科に相談しましょう。
統合失調症の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
統合失調症への対処法は?
睡眠の確保と自分と外界との境界線を修復・保護する薬で治療、予防を行います
統合失調症の専門医がいる近くの病院はありますか?
統合失調症の専門医がいる病院を見る統合失調症のQ&A
- A.
妄想などの陽性症状、意欲低下などの陰性症状や、認知機能障害が見られます。原因については解明されていないことも多いです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る統合失調症の原因についてはまだ分かっていない部分が多いですが、やる気や快感などと関わるドパミンという物質が脳内で過剰に活性化してしまうことが原因であるという説があります。また、情動の安定に関わるセロトニンや、注意・興奮と関わるノルエピネフリンなど脳内で作用する物質も関連していると考えられています。
また、統合失調症の発症リスクを高める要因として、一部のウイルスへの感染や、大麻などの乱用、遺伝などがあると考えられています。 - A.
発症の初期では、音に敏感になる、気分が変わりやすい、眠れないなどが見られます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る統合失調症を発症する前は、物静かで内向的なことが多く、またストレスに対して脆弱なことが多いとされます。発症してまもない頃の症状としては、学業や仕事の成績が落ちる、友人が減る、ひきこもるといった形で社会生活がうまく送れなくなり、入浴など身だしなみを整えることもしばしば面倒にります。その他に、聴覚過敏や不眠、気分の浮き沈み、身体の病気で説明のつきにくい身体症状などが見られることもあります。
- A.
人によって様々ですが、妄想や幻覚などの陽性症状と、意欲や感情の減退などの陰性症状が見られます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る統合失調症の特徴的な症状としては幻覚や妄想が挙げられ、これらの「本来あるはずのないものが現れる」タイプの症状を「陽性症状」と言います。逆に「本来あるべきものが失われる」タイプの症状である「陰性症状」もしばしば見られ、例えば意欲や感情の減退などが挙げられます。
以下、具体的な症状について一つずつ解説します。妄想
被害妄想や誇大妄想(壮大な内容の妄想)などが見られます。また、自身の身体・精神およびその影響がどこで終わるのか、他方で自身以外の生命体や非生命体の身体・精神およびその影響がどこから始まるのかという明確な感覚の欠如(自我境界の消失)が見られることもあります。例えば「他人やテレビ、新聞が自分のことを言っている」と考えることがあります。
幻覚
幻覚は、現実に存在しない対象が存在するかのように知覚される体験です。幻聴が見られることが比較的多いです。
まとまりのない思考や話し方
ある話題から別の話題に逸れたり、質問に対して関係のない答えが返ってきたりすることがあります。ひどくまとまりがなくなると、ほとんど理解できなくなります。
ひどくまとまりのない、または異常な運動行動
指示に抵抗したり、硬直して奇異な姿勢になることがあります。反応が全くなくなることもあれば、急に興奮することもあります。
意欲や感情の減退
自発的に何かを行おうとする意欲が薄れたり、いったん始めた行動を続けることが難しくなったりします。また、喜怒哀楽の表現が乏しくなり、他の人の感情表現への共感も薄れていきます。
- A.
周囲の人は妄想が病気の症状であることを理解し、服薬や受診、休養などの治療に協力することが重要です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る統合失調症の症状は患者さんによりさまざまですが、妄想や幻覚などの症状が出ることが多くあります。
妄想とは、矛盾するような明確な証拠があっても、その考えを確信しているような状態です。
このような陽性症状に対しては、抗精神病薬などの薬物療法を行うことが治療の中心となりますが、心理社会的治療も行われることがあります。
ストレスへの対処や、不快な感情や思考を⽌める⽅法を⾝につけることなどが大切であり、そこには家族や友人などの支援も重要です。
周囲の人たちはそれらが脳の病気であることを理解し、治療に協力することが必要です。
症状が強く出ている場合にはしっかりと休養させ、受診を促すようにしましょう。 - A.
幻聴などの統合失調症の症状が、二次的に攻撃的な行動に繋がることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る統合失調症では、典型的な症状として、妄想(事実とは異なることを確信する)や、幻覚(実際に存在しないものが見えたり声が聞こえる)などの症状が出ます。
このような妄想や幻覚の症状のほか、落ち着きのなさや支離滅裂な言動、精神運動興奮などが現れます。
統合失調症の幻聴(幻覚のひとつ)には、悪口や命令などの被害的な内容のものもあります。
多くの患者さんは幻覚と現実を区別することが困難となるため、幻覚に対抗しようとして攻撃的な行動につながることがあります。
周囲の人たちはそれらが脳の病気であることを理解し、治療に協力することが重要です。
症状が強く出ている場合にはしっかりと休養させ、家族が付き添って受診しましょう。 - A.
幻聴の症状が出た場合に現実との区別がつきにくく、思考を声に出したり幻聴と会話をしたりするためです。
解説統合失調症では、典型的な症状として、妄想(事実とは異なることを確信する)や幻覚(実際に存在しない物が見えたり声が聞こえる)などの症状が出ます。
統合失調症の幻聴(幻覚のひとつ)には、悪口や命令などの内容のもののほか、複数の声が患者さんのことを三人称で噂する声や、ほめ言葉や神の言葉などもあります。
ほとんどの患者さんは思考と声を区別することが困難となり、これらと現実との区別がつきにくくなります。
そのため、頭のなかの思考を声に出したり、実際に存在しない相手と会話をしたりすることで、周りから見ると独り言が止まらない状態になることがあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る橋本亮太. 1 .統合失調症の診断と病態. 日本生物学的精神医学会誌. 2017, 28, 45757.
日下佳代. 統合失調症患者の幻聴に対する自己分析と対処―家族からの影響―. 日本看護科学会誌. 2023, 43, 689-697. - A.
主にドパミンやグルタミン酸という脳内神経伝達物質の機能の障害が関連すると考えられています。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る統合失調症の原因としては、ドパミン仮説が提唱されてきました。これは、脳内のドパミンという神経伝達物質の機能が亢進していることが原因であるというものです。
特に、妄想などの陽性症状には線条体におけるドパミンの機能亢進が関連しているという説があります。
ただ、それだけでは説明できない病態もあり、研究が進んだ結果、グルタミン酸という神経伝達物質が作用する神経の異常が関連しているという説も考えられています。
このように、統合失調症の妄想症状の原因は、まだ科学的に完全に解明されているわけではありません。持って
また、精神病理学という精神障害の心理的側面を研究する分野では、周囲の何気ない出来事が、自分に特別な意味を持ってくることから起こる、という説明がされています。 - A.
幻聴が最もよくみられます。特に命令したり脅したりする声、笑い声や口笛、などの幻聴を体験します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る統合失調症の幻覚では、幻聴が最もよくみられます。
自分の考える内容が声になって聞こえてきたり、命令したり脅したりする声、問いかけと応答がなされたりという幻聴のこともあれば、笑い声や口笛など、言語的ではない幻聴もあります。
幻聴以外の幻覚としては、味や匂いに関するものがみられます。多くは不快な形をとり、「ガスをまかれた」「食べ物に毒を入れられた」などの被害妄想と結びつくこともあります。
ただし、幻覚があれば必ず統合失調症というわけではありません。統合失調症以外の病気としては、離脱せん妄やレビー小体型認知症に伴う幻視、暗示や解離による幻聴、感覚遮断などによる幻視や幻聴などがあります。
また、強いストレス下では精神疾患を持たない人でも幻覚を体験することがあります。 - A.
感情が表に出にくくなって表情の変化が減り、視線を合わせられなくなる特徴があります。
解説感情が表に出にくく、喜怒哀楽がなくなるため、無表情になるのが特徴です。会話をしていても、感情を強調するような身振り手振りも減少します。
統合失調症の症状だけでなく、抗精神病薬の副作用で起こることもあります。また、人との関わりを避けて閉じこもりがちになり、視線を合わせなくなります。
これらは統合失調症の陰性症状と呼ばれるものです。顔つきのほか、話し方も感情表現が乏しくなり、言葉の抑揚が低下するなどの特徴が現れます。
これらの症状は、抗精神病薬によって軽快する可能性はあり、再発予防効果も期待されます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る厚生労働省.“統合失調症”.こころもメンテしよう.https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_03.html,(参照 2024-05-31).
日本神経精神薬理学会.“統合失調症薬物治療ガイドライン 2022 第一章”.日本神経精神薬理学会.https://www.jsnp-org.jp/csrinfo/img/togo_guideline2022_1_1.pdf,(参照 2024-05-31).
日本神経精神薬理学会.“統合失調症薬物治療ガイドライン 2022 第二章”.日本神経精神薬理学会.https://www.jsnp-org.jp/csrinfo/img/togo_guideline2022_1_2.pdf,(参照 2024-05-31). - A.
陽性症状に幻覚や妄想、陰性症状に感情表現や意欲の低下といった症状があります。
解説陽性症状と陰性症状の違いは以下の通りです。
陽性症状
陽性症状とは、健康な時にはないものが現れた状態です。幻覚、妄想などの症状があります。
陰性症状
陰性症状とは、健康な時にはあったものがなくなった状態です。無気力、無頓着、感情の欠如、人との関わりを避ける、といった周りからは理解されにくい症状となって現れます。
心や考えがまとまらなくなった状態になって、気分や行動、社会生活など多方面に影響を及ぼしますが、患者さん本人が「自分が病気である」と自覚出来ないことも多いです。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る厚生労働省.“統合失調症(とうごうしっちょうしょう)”.e-ヘルスネット.https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-071.html,(参照 2024-05-31).
厚生労働省.“統合失調症”.こころもメンテしよう.https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_03.html,(参照 2024-05-31).
厚生労働省.“うつ病”.こころもメンテしよう.https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_01.html,(参照 2024-05-31). - A.
セルフチェックのみでは判断できませんが、自己評価ツールなどでどのような症状があるかチェックすることは可能です。また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えることでも統合失調症の可能性をチェックできます。
解説統合失調症は複雑な病気です。現在出ている症状だけでなく、生活歴の聴取や周囲の人からの情報も合わせて総合的に診断するため、セルフチェックのみでは判断できません。
患者さん本人が自分の症状を正確に認識できない可能性があるためです。
一方で、どのような症状があるかチェックすることは、医師が診断する際に役に立つ情報となります。
参考として、以下にチェック項目を紹介します。- 周囲から悪口を言われている気がする
- 自分のことをののしる声が聞こえることがある
- 自分のことを噂する声が聞こえる
- 周りで起こることが自分に関係していると思う
- 命令する声が聞こえる
- 自分の情報がネットやテレビで流れている
- 不吉な感じがして、何かが起こりそうな気がする
- 誰かが自分に嫌がらせをしてくる
- 周りで起こることが、意味がある、自分に関係しているように感じる
- 自分の頭の中の考えが声になって聞こえる
- 頭の中に色々な考えがわいてきて混乱する
- 自分の考えが、声に出していないのに他者に伝わっている
- 他者から自分の頭の中に思考を吹き込まれる
なお、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけで、統合失調症の可能性をチェックすることもできますので、ご活用ください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るGünther Knoblich et al. Self-monitoring in patients with schizophrenia. Psychol Med. 2004, 34, 1561-1569.
日本神経精神薬理学会.“統合失調症薬物治療ガイドライン 2022 第一章”.日本神経精神薬理学会.https://www.jsnp-org.jp/csrinfo/img/togo_guideline2022_1_1.pdf,(参照 2024-05-31).
松本卓也. 症例でわかる精神病理学. 誠信書房. 2018 - A.
言葉の抑揚が低下するなど、感情表現に乏しくなります。話の内容が支離滅裂になることもあります。
解説統合失調症の患者さんでは、
- 声の大きさや単語のアクセントなどの抑揚がなくなる
- 話している最中の身振り手振りが減るため、喜怒哀楽の感情表現が乏しくなる
- 会話が突然とぎれる(思考途絶)
- ゆっくり喋る
- 口にするのが単純な文章になる
などといった話し方の特徴が見られることがあります。
幻覚や妄想があると独り言を言ったり、攻撃的な言葉を口にしたりする場合もあります。
また、質問に対して全く関係ない答えをするなど、思考にまとまりがなくなるために、会話の脱線や無秩序な発言が起こったり、悲しい場面で笑い出すなど、感情表現がちぐはぐになったりすることがあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るKasia Hitczenko et al. Understanding Language Abnormalities and Associated Clinical Markers in Psychosis: The Promise of Computational Methods. Schizophr Bull. 2021, 47, 344–362.
日本神経精神薬理学会.“統合失調症薬物治療ガイドライン 2022 第一章”.日本神経精神薬理学会.https://www.jsnp-org.jp/csrinfo/img/togo_guideline2022_1_1.pdf,(参照 2024-05-31).
厚生労働省.“10代、20代のメンタルサポートサイト こころもメンテしよう”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/helpnote/schizophrenia.html,(参照 2024-05-31). - A.
不眠などの身体的不調、漠然とした不安や集中困難などがみられることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る統合失調症の症状には、
- 妄想や幻覚などの陽性症状
- 意欲消失や引きこもりなどの陰性症状
- 注意力低下や記憶力低下などの認知機能障害
があります。
急性期と呼ばれる期間では激しい陽性症状が現れますが、急性期の前に前駆症状が出てくることがあります。
前駆症状としては、気分の変動や、知覚や認知の変化、社会機能の低下、不眠などの身体的不調、漠然とした不安や集中困難などが挙げられます。
初めて陽性症状が出るときだけではなく、再発の前にも同じような前駆症状が現れることがあります。 - A.
統合失調症の症状は人により異なりますが、陽性症状は加齢とともに落ち着いていくと言われています。
解説統合失調症の陽性症状は、適切な治療が行われていれば、加齢とともに落ち着いていくこともあります。
ただ、認知機能の低下により認知症の患者さんに近くなっていくことも多いです。
陰性症状は高齢になっても残存すると言われてきましたが、最近は症状は人により固定的ではなく変動すると言われています。
そもそも、自殺や身体疾患が合併することにより、平均寿命は短いと言われています。
統合失調症は比較的若い年代で発症する病気ですが、中高年になって幻覚妄想状態などが発現することがあります。
やがて認知症に移行するものもありますが、すべてが認知症の前段階というわけではありません。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るC Constantinides,et al.Mol Psychiatry.2023,28(3),1201-1209.
新村秀人. 高齢精神障害者のサクセスフル・エイジング. 予防精神医学. 2018, 3, 51-61.
監修医師
診療科・専門領域
- 内科