カルニチン欠乏症ではどのような症状がありますか?
低血糖、ぐったり、筋力低下や心臓の異常などが起こります。
カルニチン欠乏症では、エネルギー不足により低血糖(血糖が低い状態)や筋力低下、心臓の症状などが起こります。
カルニチンは脂肪酸(脂の成分)をミトコンドリア(細胞のエネルギー工場)へ運び、空腹時や発熱・運動などエネルギー需要が高い状況で重要な役割を持ちます。カルニチン欠乏症では、脂肪から十分にエネルギーを作れなくなるため、全身に症状が出ます。
具体的には、低血糖(血糖が低い状態)、ぐったり、眠気、嘔吐、腹痛などの代謝(栄養を使う仕組み)の不調が起こります。筋肉では筋力低下、筋肉痛、低緊張(筋肉がだらんとする状態)、運動で疲れやすいなどがみられます。
乳幼児では哺乳不良や体重増加不良、運動発達遅延(動きの発達がゆっくり)が診断の手がかりになります。心臓では心筋症(心臓の筋肉の病気)、息切れ、浮腫(むくみ)、重症では心不全(心臓の働きが保てない状態)を伴うことがあります。
神経症状としてけいれん、意識障害(脳の働きの低下)、協調運動障害(動きをうまく合わせられない)などが出る場合もあります。
重症未治療では昏睡(深い意識低下)や突然死の危険がありますが、L-カルニチンを補充する治療(不足分を薬で補う)や絶食を避けることで改善が期待できます。
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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