腸腰筋膿瘍で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
抗菌薬の種類を変えたり、ドレナージなどの手術が必要になる場合があります。
この病気の主な治療法は、抗菌薬の使用です。
点滴による治療期間が1ヶ月以上の長期間になることも多い病気です。このため、すぐには効果がみられない場合も少なくありません。
一方で発熱や疼痛が重度で動けなくなってしまうような場合や、細菌の勢いを抑えることができず、体中に細菌が回ってしまう重篤な場合(菌血症と言います)、早急な治療効果が必要となります。
このような状況では、多くの場合で腸腰筋内の膿の量が多かったり、特殊な細菌が原因である場合があります。
膿の量を減らして治療効果が出やすくする、細菌の種類を正確に把握して適正な抗菌薬を使用するという両方の意味で、ドレナージ手術が有効な場合があります。
ドレナージ手術とは、腸腰筋内にたまっている膿を体の外に出す手術を指し、いくつかの方法があります。
具体的には、体の外から長い針などを用いて膿を吸い出すような経皮的な方法や、皮膚や筋肉を切って膿のある場所まで到達して、直接膿を排出する観血的な方法があります。
このような治療の具体的な方法は、状況に応じて担当医が必要性を判断して提案があるでしょう。十分に話を聞いて治療を受けるようにしましょう。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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