糖尿病腎症で水分制限が必要な理由を教えてください。
糖尿病腎症で必ず水分制限が必要というわけではありませんが、腎不全まで至ると適切な体液バランスを保つため水分制限が必要なことがあります。
糖尿病腎症だからという理由だけで、水分制限が必要になることはありません。糖尿病腎症を含む慢性腎臓病(CKD)では、まず、塩分制限(おおむね食塩5〜6g/日未満)が重要です。これは血圧と体液量を適切にコントロールするためです。
一方、水分量は「腎機能と体液貯留の程度に応じて個別に調整する」とされ、CKDステージ4〜5や透析患者さんでは、尿量や浮腫・心不全の有無を評価しながら、主治医が具体的な水分制限について指示します。糖尿病腎症の患者さんにおいても、尿量が保たれ体液過剰(浮腫や体重増加が目安になる)がなければ水分制限は不要ですが、腎症が進行して浮腫や心不全徴候が現れれば水分と塩分を一緒に制限することが考慮されます。
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医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
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