糖尿病腎症の血液検査について教えてください。
クレアチニンの値から計算するeGFRという腎機能の指標があります。
糖尿病腎症の血液検査では、主に腎機能を評価するためにクレアチニン値を調べます。腎機能評価として血中クレアチニン値から計算するeGFR(estimated Glomerular Filtration Rate)があります。血中クレアチニン値を用いた推算式[eGFR=194×Cr⁻¹.⁰⁹⁴×年齢⁻⁰.²⁸⁷、女性は×0.739とする]を用いて、腎機能低下の程度を評価します。
糖尿病腎症より少し広い病気の概念に糖尿病性腎臓病や慢性腎臓病がありますが、これらの判定にはeGFR<60 mL/min/1.73 m²が用いられます。さらに、腎機能低下をより早期にかつ変動が少なく捉える目的で血清シスタチンCを用いた推算式(eGFRcys)も提案されます。糖尿病腎症の重症度評価において、eGFR区分(G1〜G5)は重要で、eGFR<30 mL/min/1.73m²は糖尿病腎症4期(腎不全期)に分類されます。
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医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
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