変形性脊椎症で、手術が必要となるのはどのような場合ですか?
保存療法で十分な効果がみられない場合や、重症の神経障害がみられる場合に手術が必要となることがあります。
この病気の方では、薬や装具による治療、リハビリなどの保存療法で効果が十分ではない場合や、神経の圧迫のため麻痺や歩行障害などの重度の神経症状がみられる場合には、手術が必要になる場合があります。
この病気の主な治療法は、手術を行わない保存療法です。保存療法には薬や装具、リハビリといった方法があります。
この病気の主な原因は加齢による脊椎の変形であり、高齢者の方々の多くで、この変形を抱えています。
病気が進行すると徐々に肩や腰の動かすことのできる範囲が狭くなっていきますが、痛みについては程度に波があることが多いです。
このため、症状が悪化しても一定期間の間を安静にしたり、投薬加療を行ったりすることによって、症状の改善がみられる場合があります。
このようにして、多くの方々は手術を行うことなく生活できます。一方で、保存療法を長期間行っていても、症状の改善がみられない方や明らかに悪化していく方もいます。
また、神経の圧迫が重度である場合は、麻痺や歩行障害といった重症の神経障害が現れるまで症状が進行することがあります。
これらの状況では、手術しか有効な治療法がない場合もあり、手術の必要性を慎重に判断します。
ただし、個人によって状況は大きく異なるため、十分に医師と話し合って決めるようにしましょう。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
日本整形外科学会.変形性脊椎症.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spinal_osteophytosis.html(参照 2025-04-28)
.「腰部脊柱管狭窄症」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_spinal_stenosis.html(参照 2025-04-28)
変形性脊椎症.日本臨床整形外科学会,https://jcoa.gr.jp/%E5%A4%89%E5%BD%A2%E6%80%A7%E8%84%8A%E6%A4%8E%E7%97%87/(参照 2025-04-28)
日本理学療法士協会.“腰痛を予防して 腰痛を予防していつまでも「笑顔」に”..https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook03_whole_compressed.pdf,(参照 2025-04-28).
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