骨粗鬆症の薬はいつまで飲む必要がありますか?

患者さん1人ひとりの状況によって判断されますが、数か月、年単位で長期的な管理が行われるでしょう。

解説

骨粗鬆症の薬物治療の期間は、患者さん1人ひとりの状況によって判断されます。

治療薬には、ビスフォスフォネート製剤、ビタミンD製剤、SERM製剤、抗RANKL抗体、PTH製剤といったものがあります。いずれも一般的に効果が表れるまでには数ヶ月以上かかるため長期的な管理が必要です。

特に、治療の際に最初に投与されることの多いビスフォスフォネート製剤には、投与期間の上限や休薬期間(ドラッグホリデー)の検討が行われることがあります。

これは、一部のビスフォスフォネート製剤において、長期投与によりまれに顎骨壊死や非定型大腿骨骨折といった副作用のリスクが上昇する可能性があるためです。

治療効果や副作用のリスクなどを総合的に評価し、個々の患者さんの状況に合わせて投与継続、休薬、または他の薬剤への変更が検討されます。

治療によって骨密度が改善した場合でも、骨粗鬆症が完全に治癒するわけではないため、多くの場合、なんらかの形で治療を継続することが推奨されます。

治療の継続、休薬、再開、薬剤の変更などの判断は、骨密度や骨折リスクの変化、副作用の有無などを定期的に評価し、患者さんと医師が十分に相談した上で決定されます。

ご自身の判断で薬を中止したり、量を変更したりすることは非常に危険ですので、必ず医師の指示に従ってください。

公開日

最終更新日

富士在宅診療所 一般内科

本間 雄貴 監修

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関連するQ&A

骨粗鬆症とはどのような病気ですか?

骨がもろくなり、骨折しやすくなった状態です。

骨粗鬆症になりやすいのはどのような人ですか?

高齢者ほどなりやすいです。

骨粗鬆症は、どのようにして診断しますか?

①脆弱性骨折があるかないか、②骨密度が若年成人平均値と比べて高いか低いか、の2点で診断します。

骨粗鬆症の基準となる数値を教えてください。

骨密度の値がYAMの70%以下になると骨粗鬆症です。

骨粗鬆症では、どのような治療を行いますか?

飲み薬や注射薬を用いて治療を行います。生活習慣の改善も骨折のリスクを下げるために重要です。

骨粗鬆症は、どのような薬で治療しますか?

古い骨が分解されるのを防ぐ薬や、新しい骨が出来るのを促す薬などで治療します。飲み薬や注射薬があります。

骨粗鬆症の治療効果はどのようにして評価しますか?

骨密度の測定や骨代謝マーカーという血液検査で評価します。

骨密度を高めるのに効果的な運動はありますか?

ウォーキングや筋力トレーニングはおすすめです。

骨粗鬆症に良い食べ物はありますか?

カルシウムやビタミンD、Kを含む食事がおすすめされます。

骨粗鬆症を放置するとどうなりますか?

骨折のリスクおよびそれによる寝たきりになるリスクが高まります。

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