びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

リツキシマブ(リツキサンⓇ)、シクロホスファミド(エンドキサンⓇ)、ドキソルビシン(アドリアシンⓇ)、ビンクリスチン(オンコビンⓇ)、プレドニゾロン(プレドニンⓇ)などがあり、これらに伴う副作用が存在します。

解説

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の治療では、主に複数の薬剤を組み合わせた化学療法が行われます。
最も一般的な治療法としてはR-CHOP療法、抗CD79b抗体薬物複合体併用R-CHP療法が挙げられ、この他にもさまざまな薬剤が使用されることがあります。

以下に、主に使用される薬剤とそれに伴う副作用について解説します。

リツキシマブ(Rituximab)

がん細胞を含むB細胞の表面にあるCD20というタンパク質に結合し、免疫により細胞を攻撃する薬です。

副作用

  • インフュージョンリアクション(発熱、悪寒、頭痛
  • 感染症のリスク増加
  • 皮膚反応

など

シクロホスファミド(Cyclophosphamide)

がん細胞のDNA合成を阻害する薬です。

副作用

  • 骨髄抑制(白血球減少)
  • 脱毛
  • 吐き気と嘔吐
  • 膀胱炎
  • 不妊(無精子症、卵巣機能不全)

など

ドキソルビシン(Doxorubicin)

がん細胞のDNA・RNA合成を阻害する薬です。

副作用

  • 骨髄抑制
  • 心毒性(心筋症)
  • 脱毛
  • 口内炎
  • 吐き気

など

ビンクリスチン(Vincristine)

細胞分裂を阻害する薬です。

副作用

など

プレドニゾロン(Prednisolone)

ステロイドの一種です。DNAに結合して、細胞が増殖するための遺伝子を停止させます。

副作用

など

抗CD79b抗体薬物複合体

細胞分裂を阻害する薬です。

副作用

  • 感染症のリスク増加
  • 吐き気と嘔吐
  • 下痢
  • 食欲減退
  • 発熱
  • 疲労
  • 便秘

など

公開日

最終更新日

名古屋大学病院 小児がん治療センター 血液内科

秋田 直洋 監修

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(参考文献)

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