造血幹細胞移植をした場合の成功率と再発率について教えてください。
自家造血幹細胞移植の5年イベントフリー生存率は46%、再発率は47%で、化学療法より成績が良好です。
ここでは「造血幹細胞移植」を、再発・再燃性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対して推奨される「自家造血幹細胞移植」として話を進めます。「自家」とは自分の細胞という意味です。
再発DLBCLの患者さん109人を対象に従来の化学療法のみ(54名)と大量化学療法+自家造血幹細胞移植(55名)を比較する試験結果が報告されています。
この結果を引用して回答いたします。5年のイベントフリー生存率は、従来の化学療法のみのグループは12%、 大量化学療法+自家造血幹細胞移植グループは46% となっています。
再発は、従来の化学療法のみのグループが83%、 大量化学療法+自家造血幹細胞移植グループが47%でした(1995年12月報告)。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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