CAR-T細胞療法をした場合の生存率はどのくらいですか?
完全寛解率は40~54%、2年イベントフリー生存率は41%で、自家造血幹細胞移植より有効です。
再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対して適応になっているCAR-T細胞療法は、Tisa-Cel(キムリアⓇ︎)、Axi-Cel(イエスカルタⓇ︎)、Liso-Cel(ブレヤンジⓇ︎)の3つになります。
それぞれの第Ⅱ相試験では、完全寛解CR(病変が消失する)割合は40~54%と報告されています。
さらに再発・難治性DLBCLに対する二次治療としてのAxi-Celの有効性を評価する第Ⅲ相試験では、一次治療でCRが得られない、あるいは12ヶ月以内に再発した再発・難治性DLBCLに対して、自家造血幹細胞移植を行う群とCAR-T細胞療法群が比較されました。
50%イベントフリー生存は、CAR-T細胞療法群で8.3ヶ月、標準治療群で2.0ヶ月、2年イベントフリー生存は、それぞれ41%、16%とCAR-T細胞療法群で有意に優れていたという結果が報告されています(2022年2月報告)。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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