R-CHOP療法(抗がん剤治療)の副作用とその対策について教えてください。

R-CHOP療法の副作用は骨髄抑制、嘔気、神経障害、心毒性などで、制吐剤や感染対策が必要です。

解説

抗がん剤(シクロホスファミド、ビンクリスチン、ドキソルビシン)共通の副作用として骨髄抑制、嘔気があります。

抗がん剤投与の際は事前に制吐剤が併用されます。骨髄抑制(好中球数が減少)かつ発熱時には経口抗菌薬シプロフロキサシンなどの投与が必要になります。

プレドニゾロンにより、胃潰瘍高血圧糖尿病骨粗鬆症などの危険があり、特に閉経後の高齢女性においては骨粗鬆症による脊椎の圧迫骨折の出現に注意が必要です。ウイルス・真菌に対する易感染性も生じます。

リツキシマブは、特に初回投与中に投与開始1~1.5時間後を中心に、以下の輸注関連毒性をしばしば経験します。

  • 発熱
  • 蕁麻疹様の発疹
  • 鼻閉
  • 咽頭閉塞感
  • 頭痛
  • 悪寒
  • 低酸素血症
  • 徐脈
  • 血圧低下
  • 気管支けいれん

など。

公開日

最終更新日

‪東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター ‬ 悪性腫瘍治療研究部‬ 腫瘍 血液内科

村橋 睦了 監修

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