びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の場合、主にどのような治療をしますか?

抗がん剤治療(主にR-CHOP療法)、大量化学療法と造血細胞移植、CAR-T細胞療法などが用いられます。

解説

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)では、以下のような治療方法が一般的に用いられます。

抗がん剤治療

最も一般的な治療でR-CHOP療法もしくは抗CD79b抗体薬物複合体併用R-CHP療法と呼ばれる化学療法が行われます。

R-CHOP療法

  • R:リツキシマブ(リツキサンⓇ)
  • C:シクロホスファミド(エンドキサンⓇ)
  • H:ドキソルビシン(アドリアシンⓇ)
  • O:ビンクリスチン(オンコビンⓇ)
  • P:プレドニゾロン(プレドニンⓇ)

の5つの薬剤を組み合わせたものです。数週間ごとに数サイクル行われ、多くの方で効果が見られます。

抗CD79b抗体薬物複合体併用R-CHP療法

R-CHOP療法で使用される薬剤からビンクリスチンを除き、がん細胞に結合する「抗CD79b抗体薬物複合体」を加えたものです。

大量化学療法と造血細胞移植

進行性または再発性のDLBCLに対して選択されることがあります。
造血細胞移植には自家移植(自分の幹細胞を使用)と同種移植(ドナーの幹細胞を使用)の二種類があります。

CAR-T細胞療法

免疫を利用した細胞療法です。この治療は特に再発や難治性のケースで有効な選択肢とされています。

公開日

最終更新日

名古屋大学病院 小児がん治療センター 血液内科

秋田 直洋 監修

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