急性リンパ性白血病が再発した場合の生存率や余命はどのくらいですか?
再発した時期や再発部位などにより予後は異なり、3~4年の生存率は30~70%との報告があります。
急性リンパ性白血病で再発後の予後は、再発した時期や再発部位、再発回数などにより大きく異なります。
例えば、一度寛解(見かけ上、白血病細胞が見つからない状態)となった後に再発した小児急性リンパ性白血病で、標準的治療が確立されつつあるタイプでは4年間で70%を超える生存率が期待できますが、標準的治療が確立されておらず造血細胞移植が行われてきたタイプでは、3年間の生存率が約30%と低くなります。
予後に影響を与える因子のひとつに、再発時期があります。再発時期が遅い(初発治療終了後6ヶ月以降など)の場合は予後が良好ですが、治療中や治療後早期で再発した場合は予後不良となります。また、再発が複数回にわたったり、移植後再発の場合は治療が困難となります。
予後にはさまざまな要因が関係しますので、個別のケースで不安な点がある場合は、主治医などにご相談ください。
公開日:
最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
急性リンパ性白血病
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
「急性リンパ性白血病」の原因やなりやすい人の特徴には、何がありますか?
小児では急性リンパ性白血病になりやすい複数の遺伝的症候群が特定されていますが、成人における病因はほとんど不明です。
急性リンパ性白血病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
血液内科の受診が望ましいですが、近隣に血液内科のクリニックがない場合は内科受診でもよいでしょう。
急性リンパ性白血病のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
急性リンパ性白血病の治療方法として、ステージごとにそれぞれどのようなものがありますか?
多剤併用化学療法が中心で、フィラデルフィア(Ph)染色体の有無により治療が大きく分かれます。
急性リンパ性白血病のステージ別の余命は、適切に治療した場合、それぞれどのくらいですか?
ステージ別の余命の推定はなく、年齢や染色体異常の有無が余命に影響する重要な因子です。
急性リンパ性白血病は小児のうちであれば完治しますか?
完治を「5年間白血病のない状態」と定義しますと、多くの小児の急性リンパ性白血病は完治すると言えます。
急性リンパ性白血病にはどのような症状がありますか?
正常な血液の産生低下による貧血などの全身症状と、白血病細胞によるリンパ節腫脹などの局所症状があります。
1週間経っても子供の熱が下がらないのですが急性リンパ性白血病などの白血病の可能性はありますか?
白血病の症状には発熱がありますが、1週間の発熱のみでは白血病か判断できません。
急性リンパ性白血病はどのような検査を行いますか?
急性リンパ性白血病では、血液検査に加え、多くの場合、骨髄検査(骨髄穿刺・骨髄生検)が行われます。
急性リンパ性白血病の場合、血液検査の数値にどのような変化が出ますか?血液検査だけでわかるのでしょうか?
赤血球、白血球、血小板が減少しますが、血液検査だけでは判断できないため骨髄検査等を行います。
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。