骨髄炎の原因は何がありますか?
主に細菌感染が原因です。けがや手術、体の別の場所からの菌の広がりなどで起こります。
骨髄炎の主な原因は、細菌が骨に感染することです。まれに、カビ(真菌)やウイルスが原因になることもあります。
最もよくみられるのは、「黄色ブドウ球菌(おうしょくブドウきゅうきん)」という細菌ですが、ほかにも「連鎖球菌(れんさきゅうきん)」や「大腸菌」などが原因となることもあります。
感染経路は、主に以下の3つが考えられます。
- 血行性感染: 離れた体の別の場所(例えば、喉や皮膚、肺など)で細菌感染が起きている場合に、その細菌が血液の流れに乗って骨にたどり着き、骨髄に感染を起こす経路です。このタイプの骨髄炎は、子どもでは腕や脚の長い骨に、高齢者では背骨(脊椎)に多くみられます。
- 直接感染: 重度の骨折で皮膚が傷つき、骨が外に露出した状態(開放骨折)や、手術(特に人工関節を入れる手術など)で骨が直接体の外部に触れる際に、細菌が骨に入り込んで感染する経路です。
- 隣接部位からの感染の広がり: 近くの皮膚や筋肉などの構造物に起こった細菌感染が、隣り合う骨に広がる経路です。特に、深い傷を負った場合や、糖尿病の方に生じた足の潰瘍などが原因で骨髄炎を生じる場合があります。
骨髄炎にかかりやすくなるリスクとしては、体の防御機能(免疫力)が弱まっている状態や、血の巡りが悪い状態などが挙げられます。具体的には、以下のような病気や状態がある方は注意が必要です。
- 糖尿病
- 長期的なステロイドの使用
- 喫煙やアルコールの常用者
- 血液透析を受けている方
- 中心静脈カテーテルなどの医療機器を体に入れている方
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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