骨髄炎の後遺症には何がありますか?
痛みの継続、骨の変形や機能障害、まれに手足の切断などが後遺症として残ることがあります。
骨髄炎の治療が成功して、感染が治まったあとでも、病気の影響が体に残り、以下のような後遺症がみられることがあります。
慢性的な痛み
- 感染部位に長期間にわたって痛みが残ることがあります。これは、骨や周囲の組織に受けたダメージや、炎症による神経への影響などが原因となることがあります。
骨の変形
- 感染によって骨が破壊されたり、骨がいびつな形で新しく作られたりすることで、骨の形が元通りにならないことがあります。特に子どもの場合で成長期の骨に影響が出ると、手足の長さが左右で異なったり、関節の形が変わったりすることもあります。
機能障害
- 骨や関節の変形、あるいは周囲の組織の癒着(ゆちゃく)などによって、関節の動きが悪くなったり、手足の力が入りにくくなったりするなどの機能障害が残ることがあります。
- 背骨(脊椎)の骨髄炎では、脊髄(せきずい)という神経の束が傷つき、手足の麻痺が後遺症として残る可能性もあります。
手足の切断
- 最も重篤な後遺症のひとつとして、他の治療法では感染をコントロールできない場合に、細菌感染が全身に広がるのを防ぐために、手足や指の一部を切断することがあります。
これらの後遺症を防ぐためにも、骨髄炎の早期発見と徹底した治療が最も重要です。治療後も、リハビリテーションや定期的な経過観察を続けることが、後遺症の軽減や管理のために大切です。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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