骨髄炎で足を切断することはありますか?
はい。重症化して他の治療が難しい場合、感染が全身に広がるのを防ぐため足を切断することがあります。
はい。骨髄炎が重症化し、他の治療法(長期間の抗生物質投与や、手術による感染部位の除去など)だけでは感染を抑えきれない場合は、最終的な手段として足の一部や全体を切断することがあります。
特に、以下のような場合に、このリスクが高まります。
- 糖尿病患者さんの足の骨髄炎: 糖尿病患者さんは、足の神経が傷ついて痛みを感じにくくなったり、血管が細くなって血の巡りが悪くなったりします。そのため、小さな傷や潰瘍(かいよう)から細菌感染が急速に広がり、骨まで達してしまうことがあります。
- 感染が全身に広がる危険性: 感染が足全体に広がり、組織が死んでしまう「壊死(えし)」が進んでしまうと、その感染が全身に広がり、命に関わる敗血症(はいけつしょう)などの重篤な状態になる危険性があります。このような場合、患者さんの命を救うために、感染した部分である足の一部や全体を切断するという判断が下されることがあります。
切断は患者さんにとって非常に大きな負担となるため、医師はできる限り切断を避ける努力をしますが、感染の進行度や患者さんの全身状態を考慮して、やむを得ず行われることがあります。そのため、特に糖尿病の方は、日頃から足のケアを徹底し、小さな傷や潰瘍でもすぐに治療を開始することが非常に重要です。早期に適切な治療を行うことで、感染の進行を防ぎ、切断という事態を避けることができる可能性が高まります。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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