骨髄炎が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
安静にしても改善しない痛みを骨に感じる場合、腫れや熱がなくとも一度病院で相談してみましょう。
骨髄炎を放置すると、骨の変形や機能障害、さらには全身に菌が広がる敗血症(はいけつしょう)などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。疑われる症状に気づいたら、早めに医療機関を受診することが重要です。
以下のような症状がみられる場合は、骨髄炎が疑われるサインなので、病院を受診する目安になります。
改善しない、または悪化する痛み
- 体のどこかの骨(特に背中、首、腕、脚など)に、新しく痛みが出てきたり、だんだんひどくなったりする場合
- この痛みが夜間や体を休めている時にも続く、または悪化する場合
発熱
- 痛みと一緒に熱がある場合。ただし、骨髄炎でも熱が出ない場合もあるので、熱がなくても注意が必要です
感染部位の見た目
- 痛む場所の皮膚が赤くなったり、熱っぽく腫れたりしている場合
- 皮膚から膿(うみ)が出ている場合
全身の病歴
- 体の他の場所で感染症が起きていると同時に、骨の痛みがある場合
- 以前に大きなけがや手術をしたことがある、または人工関節などの医療機器が体に入っている場合
- 糖尿病があって、足に治りにくい傷や潰瘍がある場合。特に、潰瘍の底から骨が見えているような場合は、骨髄炎の可能性が高いです
血液検査の値
- 血液検査で炎症の目安となるCRP(C反応性蛋白)という値が高い場合。他の病気の検査の際に偶然見つかる場合もあります
これらの症状に心当たりのある場合は、なるべく早く医療機関を受診して一度相談するようにしましょう。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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