「骨髄炎」とはどのような病気ですか?
骨の内部に細菌などの微生物が感染して炎症が起きる、骨の病気です。
骨髄炎は、骨の内部にある骨髄(こつずい)という部分に、細菌やカビなどの微生物が感染して炎症を起こす病気です。炎症が骨を壊したり、死んだ骨(腐骨)ができてしまったりすることもあります。
骨髄炎は、症状の現れ方や病気の続く期間によって、主に以下の2つのタイプに分けられます。
- 急性骨髄炎(きゅうせいこつずいえん): けがや手術によって細菌が骨に入り込んだり、血液の流れに乗って他の部位にいた細菌が骨にたどり着いたりして起こります。数日から数週間という比較的短い期間で、痛みや発熱などの症状が現れるのが特徴です。
- 慢性骨髄炎(まんせいこつずいえん): 急性骨髄炎の治療がうまくいかなかったり、感染が長期間(何ヶ月、何年といった期間)にわたって続いたりすることで起こります。腐骨が残ったり、皮膚から膿(うみ)が出続ける「ろうこう」ができたりするのが特徴です。
骨髄炎は体のどの骨にも起こる可能性がありますが、特に腕や脚などの長い骨や、背骨(脊椎)によくみられます。子どもや高齢者で特にかかりやすいとされていますが、どの年齢の方にも発症する可能性があります。
放置すると、骨の変形や機能障害、さらには全身に菌が回る「敗血症(はいけつしょう)」などの重篤な合併症を引き起こす可能性があるので、早期の発見と適切な治療が非常に重要です。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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