視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)ではどのような症状がありますか?
見えにくさ、手足の麻痺、感覚障害、排泄がうまくできないなどの症状が起こります。
視覚情報を伝える視神経や、体を動かす指令や感覚を伝える脊髄の神経の炎症を主体とする病気です。
これらの炎症が起きる場所により、以下のような症状が現れます。
- 見えにくさ
- 手足の力が入らない
- 手足がしびれる、感覚が鈍い
- 尿意や便意がわからずうまく排泄できない(膀胱直腸障害)
見えにくさに関しては放っておくと失明に至ることもありますので、視神経炎の診断となると緊急入院で急いで治療を開始します。
視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の初期症状については、「視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)には初期症状はありますか?」で解説しています。
公開日:
最終更新日:
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)
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視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の場合、寿命はどれくらいですか?
視神経脊髄炎が寿命に影響するとの報告はありません。
視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)は、治る可能性はありますか?
根治療法はありません。再発を防ぐ治療をしていきます。
視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)は、難病ですか?
はい。視神経脊髄炎は、国の定める指定難病に含まれます。
抗AQP4抗体とはなんですか?
視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の原因となる、誤って自分を攻撃してしまう自己抗体です。
ウートフ現象(ウートフ徴候)はどのような症状ですか? 起こさないための工夫はありますか?
体温の上昇により症状が悪化する現象です。体温の上昇を防ぐようにしましょう。
視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)治療の副作用として、抜け毛がみられた場合の対処法はありますか?
受診し、主治医に相談しましょう。
視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)のリハビリは、どのように行いますか?
理学療法、作業療法、言語聴覚療法、心理療法など、あらゆるリハビリを組み合わせて行います。
視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の後遺症に、しびれはありますか? しびれが出た場合の対処法はありますか?
はい、あります。新たにしびれが出た場合は、受診して主治医に相談してください。
「ステロイドパルス療法」「免疫グロブリン療法」「血漿浄化療法」とは、それぞれどのような治療法ですか?
ステロイドパルス療法は、免疫機能を抑えます。免疫グロブリン療法は詳細な機序はわかっていませんが、異常な抗体の作用を抑えます。血液浄化療法では、血液中の異常な抗体を取り除きます。
「視神経脊髄炎」とはどのような病気ですか?
視覚情報を伝える視神経が炎症を起こす病気です。脊髄神経にも影響し、うでや足にも症状が生じます。
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