「肥満症」の行動療法にある「30回咀嚼法」や「ボウル法」とはどのようなものですか？
ゆっくりよく噛んで食べ、肥満症を改善させる日本の行動療法です。
30回咀嚼法とボウル法は、日本において肥満症の治療で用いられている行動療法です。30回咀嚼法は、一口30回よく噛んでゆっくり食べることにより、摂取エネルギーを減らす方法です。一口30回咀嚼の指導によってBMIや腹囲が改善したという報告がありますが、長期的な効果や継続性には課題があるとされています。
ボウル法は、夕食時の咀嚼の重要性に注目した行動療法で、一生懸命よく噛んでゆっくり食べることに集中し、満腹感を感じたら食事をやめ、食後の1-2時間は家族団欒と無理のない生活活動を行い、ゆっくり入浴し、その後はすぐに就寝するというものです。これらは有効な行動療法としてガイドラインにも記載されていますが、エビデンスレベルの高い介入研究は少なく今後さらに研究が必要と考えられます。
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医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
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