心拡大は主にどのような薬で治療しますか？副作用はありますか？

心臓の負担を軽くし、心不全への進行を防ぐ薬が治療の中心です。心拡大は、心臓の機能が低下し、やがて「心不全」へと進んでいくサインです。治療の主な目標は、心臓への負担を減らし、病気の進行を遅らせることです。

原因となる病気の治療と並行して、次の3種類の薬を中心とした治療が使われます。

• β遮断薬：心拍数を落ち着かせ、心臓の働きすぎを防ぐことで、心臓のポンプ機能の回復を助けます。副作用として脈がゆっくりになりすぎることがあります。
• RAS系阻害薬（ACE阻害薬やARB）：心臓に負担をかける体内のホルモンの働きを抑え、心臓を保護します。副作用として、血圧の下がりすぎや空咳が出ることがあります。
• 利尿薬：体に溜まった余分な水分を尿として出し、息切れやむくみといった心不全の症状を改善します。副作用として、血圧の下がりすぎを起こすことがあります。

医師は、心臓の状態を詳しく検査しながら、これらの薬を注意深く確認しながら使います。自己判断で薬の服用をやめると、心不全が悪化する危険があるため、医師の指示に従うことが非常に重要です。