ストレスは心拡大の原因になりますか？

ストレスは心拡大そのものの直接的な原因ではないが、心臓病を悪化させる要因となります。

ストレスが直接、心拡大を引き起こす病気として特定されているわけではありませんが、心臓に負担をかけるさまざまな病気の進行を早める可能性があります。ストレスは、主に次のような形で心臓に悪い影響を与えます。

• 血圧の上昇：強い精神的・心理的ストレスは、一時的または持続的に血圧を高くします。高血圧が長く続くと、心臓は血液を送り出すためにより大きな力が必要となり、結果として心臓の筋肉が厚くなったり、心臓の部屋が広がったりする原因となります。
• 心不全の悪化：心拡大が進むと、心臓のポンプ機能が弱くなる「心不全」という病気につながります。心不全の患者さんにとって、過労やストレスは病状を悪化させる重要な原因のひとつです。
• 心臓の炎症（心筋炎）の誘発：過度な精神的ストレスは、心筋に炎症をきたす病気の誘因となる可能性が指摘されています。

心拡大を指摘された場合は、心臓に過度な負担がかからないよう、日頃から過労やストレスを避け、規則正しい生活を送ることが大切です。