特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の原因は何がありますか?
血小板に対する自己抗体が産生され、血小板の破壊が亢進し、同時に産生も抑制される自己免疫疾患です。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の原因は完全には解明されていませんが、主に自己免疫機序によるものと考えられています。
血小板表面の膜蛋白に対する自己抗体が産生され、これが血小板に結合することで、主に脾臓で血小板の破壊が亢進します。また、自己抗体が骨髄巨核球にも作用し、血小板産生も抑制されます。
小児では、ウイルス感染やワクチン接種が自己抗体産生のきっかけとなることがあります。また、成人は特にわが国ではヘリコバクター・ピロリ菌感染との関連が指摘されています。
しかしながら、抗体産生の詳細な機序は依然として不明な点が多い状況です。
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最終更新日:
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
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