大腸がんの検査は何がありますか?
便潜血検査、血液検査、直腸診、大腸内視鏡検査、注腸造影検査などがあります。
健康診断やがん検診で行われる便潜血検査は、便の中に混ざった血液を検出する検査です。腫瘍(腫れ物やしこり)による大腸内への出血があれば、陽性となり、診断につながる場合があります。
血液検査で貧血や腫瘍マーカー上昇などの異常が見つかることが、診断のきっかけとなる場合もあります。
腫瘍が直腸にある場合、肛門から直腸内に指を直接挿入する直腸診を行って直接腫瘍を触れることで、診断につながることもあります。
大腸内視鏡検査は大腸がんを見つけるための最も重要な検査です。内視鏡でがんを直接観察することができます。また、内視鏡下で腫瘍に波長の違う光を当てることにより良性・悪性の診断やがんの深さの参考になる情報を得ることもできるほか、早期がんであれば内視鏡的切除も可能です。そのほか、CT検査、腹部超音波検査、MRI検査でがんの広がりを確認することができます。注腸造影検査は肛門から造影剤を流し込み、がんの位置や周囲の臓器との位置関係を把握するために行われる場合があります。
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最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
大腸癌研究会. 患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2022年版 第4版. 金原出版. 2022
大腸癌研究会. 大腸癌治療ガイドライン 医師用 2022年版. 金原出版. 2022
公益財団法人がん研究振興財団.“がんの統計 2022”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/qalinks/report/statistics/2022jp.html,(参照 2024-02-02).
国立研究開発法人国立がん研究センター.“がん種別統計情報 大腸”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/67_colorectal.html,(参照 2024-02-05).
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