二の腕の内側がズキズキと痛む場合、何が原因ですか?
上腕二頭筋の筋肉痛や脇の下にあるリンパ節の病気、頚椎症のような首の病気などが原因として考えられます。
二の腕の内側が痛む場合、上腕二頭筋という腕を曲げるための筋肉の痛みや脇の下の痛みが考えられます。また首の病気が原因で、首から腕に向かう神経が痛んでしまい、二の腕に痛みを感じる場合があります。
上腕二頭筋の痛み
上腕二頭筋は物を持ち上げたり、ひっぱったりする際に働く筋肉です。
スポーツや仕事でこの筋肉が筋肉痛を起こした場合、二の腕の内側に痛みを生じます。
上腕二頭筋の腱の炎症や断裂を起こすこともありますが、その場合は肩や肘に痛みを感じることが多いです。
二の腕の内側に痛みを感じることは少ないため、この場合は症状が異なります。
脇の下の痛み
脇の下には、リンパ節が多くあります。このためリンパ節が腫れるような原因があるときに二の腕の内側に痛みを感じることがあります。
リンパ節が腫れる原因のひとつに、細菌感染症やウイルス感染症(風邪やインフルエンザなど)のように外敵が体内に侵入した際に免疫反応が働くことがあります。ワクチン接種でも、体内で免疫反応が活性化されリンパ節が腫れることがあります。
その他に、特に女性では、乳がんが脇の下のリンパ節に転移をすることがあります。もし乳房にしこりを触れるようであれば乳がんの可能性があります。
また、脇の下は、「粉瘤」という腫瘍(腫れ物やしこり)ができやすい場所でもあります。これは、皮膚の下に老廃物がたまって排出されなくなり段々大きくなる良性の腫瘍です。痛みとともにしこりがあれば、粉瘤の可能性もあります。
首の病気
頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアなどの首の病気では、首から腕に向かう神経を圧迫するため、二の腕の痛みやしびれの原因となります。腕や肩を動かしても症状の強さがあまり変わらない場合に、首の病気の可能性が高くなります。
比較的二の腕の外側にしびれや痛みを生じやすいですが、神経の圧迫される部位によっては二の腕の内側にも症状が起こります。
首を反らして上を向く、猫背で下を向くなどの姿勢や長時間のデスクワークが首の病気を悪化させる原因となります。
公開日:
最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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