二の腕の痛みの治療や予防方法には何がありますか?
病気によって治療や予防法が異なります。強い症状がある場合には、まずは診察を受けて原因をはっきりさせましょう。
痛みの原因となる病気によって治療や予防方法は異なります。
筋肉や骨、関節の病気
骨折や脱臼、重度の筋損傷
スポーツや事故、転倒などで強い力が肩やうでにかかってから強い痛みが始まった場合には骨折や脱臼、重度の筋損傷の可能性があります。
肩の脱臼では神経や血管を守るためにも早急に整復(骨折・脱臼を元の状態や位置に治すための処置)して、関節を元の形に戻す必要があります。
骨折では、ずれの大きい重症のものでは手術が必要になる場合があります。肩の筋肉の集まりである腱板は、損傷が大きい場合には手術が必要になる場合があります。
軽症の場合では三角巾で患部を固定し、痛み止めを使用しながら安静にします。
肩関節周囲炎や軽度の腱板損傷
どちらも肩を動かした際の痛みや、寝ているときの痛みが強い場合には、三角巾で患部を固定し痛み止めの薬を使用しながら痛みをおさえます。痛みがおちついてきたら、ストレッチや筋トレなどのリハビリをしっかり行いましょう。
予防には肩の筋肉に負担のかかる姿勢をさけることが重要です。肩より高い位置に手を持ちあげた状態での作業やスポーツを長時間続けないほうが良いとされています。
関節の炎症
肩が腫れて痛みを持っている場合、痛風や関節リウマチなど関節に炎症をおこす病気の可能性があります。この場合、病気に合わせた薬による治療が必要になります。
頻度は少ないですが、肩に細菌感染症を起こしている可能性もあります。抗生物質による早急な治療が必要となります。
首の病気
頚椎症や頚椎椎間板ヘルニア
首の骨(頚椎)のまわりの構造物が変形し、首から腕に向かう神経を圧迫して、二の腕の痛みやしびれの原因となります。肩を動かしても症状の強さがあまり変わらない場合には、首の病気の可能性があります。
症状が強い場合には、炎症をおさえる痛み止めや神経痛に特化した薬を用いることがあります。首の安静のためにコルセットを使用する場合もあります。
予防のためには首に負担のかかる姿勢を避けるようにしましょう。首を反らして上を向く、猫背のまま下を向くなどの姿勢が続くと首に負担がかかります。特に長時間続けてのデスクワークにならないように気をつけましょう。
公開日:
最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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