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アトピー性皮膚炎は、飲み薬で治療することはできますか?
一般内科
宮村 智裕 監修
補助的に飲み薬を用いるなどの選択肢がありますが、塗り薬が一般的です。
治療の中心は塗り薬ですが、飲み薬の抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)を補助的に使用することもあります。
また、塗り薬の使用やスキンケアなどを十分に行っても症状がコントロールできない場合、飲み薬の免疫抑制剤(シクロスポリン)を用いることがあります。
最近ではこれら以外に、高額ですが効果の高いJAK阻害薬という飲み薬を用いることも可能になりました。
アトピー性皮膚炎かどうか知りたいです。痒みが止まらず、食事療法が必要か教えてください。
皮膚が痒くて掻いてしまうことが多く、本当にアトピー性皮膚炎なのか心配です。塗り薬と飲み薬を使っていますが、痒みが治まりません。食事療法が必要か教えてください。甘い物や脂っこい物を控えた方が良いのでしょうか?
30代 / 男性
ご相談いただきありがとうございます。
アトピー性皮膚炎は、皮膚が乾燥しやすく、痒みが強くなることが特徴です。痒みが強くなると無意識に掻いてしまい、皮膚が傷ついてしまうことがあります。これがさらに炎症を引き起こし、痒みが悪化するという悪循環に陥ることがあります。
まず、アトピー性皮膚炎かどうかを確定するためには、専門の皮膚科医による診断が必要です。アトピー性皮膚炎は他の皮膚疾患と症状が似ていることがあるため、自己判断は避けた方が良いでしょう。
痒みが続く場合、以下の点を医療機関で確認することが重要です。
- 現在使用している塗り薬や飲み薬の効果と副作用について
- 他の治療法(例えば、光線療法や免疫抑制剤など)の適用可能性
- 食事療法の必要性と具体的なアドバイス
食事に関しては、甘い物や脂っこい物がアトピー性皮膚炎の症状を悪化させることがあると言われています。特に、加工食品や高糖質の食品は炎症を引き起こしやすいです。バランスの取れた食事を心がけることが大切ですが、具体的な食事療法については医師や栄養士に相談するのが良いでしょう。 また、重篤な疾患を示唆する兆候として、皮膚の広範囲にわたる赤みや腫れ、発熱、リンパ節の腫れなどがある場合は、すぐに医療機関を受診することが重要です。これらの症状は感染症や他の重篤な皮膚疾患の可能性があるため、早期の診断と治療が必要です。
まとめ
アトピー性皮膚炎かどうかを確定するためには、皮膚科医の診断が必要です。現在の治療法の効果や副作用、他の治療法の可能性、食事療法の必要性について医療機関で確認してください。重篤な症状が現れた場合は、すぐに受診することが重要です。 お近くの皮膚科は、こちらから検索できますのでご活用ください。
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