アトピー性皮膚炎の重症度チェックはどのようにしますか?
重症度は、皮膚の症状の程度と範囲、患者さんの生活の質(QOL)などを総合的に評価します。
アトピー性皮膚炎の重症度を評価する方法はいくつかあります。
まず、医師による評価があります。皮膚の症状が軽いか、強い炎症があるか、その範囲はどれくらいかなどを評価します。
最も簡便なものは 厚生労働科学研究班で開発された「重症度のめやす」です。
皮疹の重症度を軽度の皮疹と強い炎症を伴う皮疹に分類し、それらの面積によって軽症・中等症・重症・最重症とします。
より詳細な評価方法としては、国際的に用いられるSCORADやEASIなどがあります。
次に、患者さん自身による評価もあります。かゆみの程度を数値で評価したり、かゆみによる行動の変化を観察したりします。
また、腕時計型のデバイスやアプリを使って、夜間のかゆみを客観的に評価することもできます。
さらに、患者さんのQOL(生活の質)も評価します。質問票を使って、かゆみや外見の問題、治療の負担などが日常生活にどれくらい影響しているかを評価します。
これらの評価を総合的に行い、アトピー性皮膚炎の重症度を判断し、治療方針を決定します。
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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