骨粗鬆症ではどのような検査を行いますか?

監修医師濱畑 智弘整形外科 / 山田記念病院

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骨粗鬆症ではどのような検査を行いますか?

骨密度検査を中心に、レントゲン検査や血液・尿検査などを組み合わせて診断するとされています。

骨粗鬆症は、骨密度検査を中心にレントゲン検査や血液・尿検査、問診などを組み合わせて診断します。それぞれの検査でわかることを解説します。

骨粗鬆症の骨密度検査(DXA法・QUS法など)

骨密度検査には、腰椎と大腿骨近位部にX線を2種類あてて測定するDXA法、手のひらをX線撮影するMD法、かかとに超音波をあてて被曝なく測定するQUS法があります(骨粗鬆症財団)。どの方法を用いるかは、医療機関の設備や検査の目的によって異なります。

骨粗鬆症の診断基準とYAM値

骨密度検査の結果は、若年成人の平均値と比較したYAM(若年成人平均値)という指標で表されます。数値が低いほど骨がもろくなっていることを意味します。診断基準では、骨量が減るほかの病気がないことを確かめたうえで、軽く転んだ程度の弱い力で起きた骨折(脆弱性骨折)があるかどうかと、その部位によって、次の3つに分けて判断します(原発性骨粗鬆症の診断基準2012年度改訂版)。

  • 背骨(椎体)か太ももの付け根(大腿骨近位部)に脆弱性骨折がある場合:骨密度にかかわらず骨粗鬆症と診断されます
  • それ以外の部位(ろっ骨、骨盤、二の腕の付け根、手首、すね)に脆弱性骨折がある場合:YAMが80%未満で骨粗鬆症と診断されます
  • 脆弱性骨折がない場合:YAMが70%以下、または−2.5SD以下(若い成人の平均値より、ばらつきの目安である標準偏差〔SD〕の2.5倍以上低い値)で骨粗鬆症と診断されます

このように、骨折の有無や部位によって診断の基準値が変わる点がポイントです。

骨粗鬆症のレントゲン(X線)検査

背骨のレントゲン検査では、骨折や変形の有無を確認します(厚生労働省 健康日本21アクション支援システム)。

  • 背骨の骨折は自覚症状が乏しく、腰痛だと思って見過ごされることがあります
  • 一度骨折があると今後の骨折のリスクが高いと考えられており、骨密度の値にかかわらず治療の対象となることがあります

骨粗鬆症の血液検査・尿検査(骨代謝マーカー)

血液検査や尿検査では、骨がつくられたり壊されたりする代謝のバランスを示す骨代謝マーカーを調べます(骨粗鬆症財団)。あわせて、身長測定や生活習慣・家族歴の問診も行われ、骨密度検査やレントゲン検査の結果と総合して診断が進められます(厚生労働省 健康日本21アクション支援システム)。

骨粗鬆症が疑われるときの受診の目安

骨粗鬆症の背景には、加齢や閉経のほか、甲状腺の病気など他の病気が隠れていることもあり、検査結果は複数の情報をあわせて総合的に判断されます。背骨や腰の痛みが続く場合、骨折をしたことがある場合、あるいは骨折のリスクが気になる場合は、医療機関への受診をご検討ください。

(参考文献)

原発性骨粗鬆症の診断基準(2012年度改訂版)日本骨代謝学会・日本骨粗鬆症学会合同 原発性骨粗鬆症診断基準改訂検討委員会、Osteoporosis Japan 21(1):9-21, 2013 https://jsbmr.umin.jp/guide/pdf/g-guideline.pdf.(参照 2026-10-30).
健康日本21アクション支援システム(厚生労働省)「骨粗鬆症」https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/food/ye-043.(参照 2026-10-30).
公益財団法人骨粗鬆症財団「骨粗鬆症の検査」https://www.jpof.or.jp/osteoporosis/inspection_treatment/tabid255.html.(参照 2026-10-30).

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山田記念病院 整形外科 整形外科部長

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