骨粗鬆症はどのように予防しますか?

カルシウムやビタミンDを意識したバランスの良い食事や、無理のない適度な運動で予防します。体重管理や節酒、禁煙も重要です。

解説

骨粗鬆症の予防のためには、若いころに丈夫な骨を作っておくことと、中高年になってから骨がもろくなるのを防ぐことの2点が重要です。

若いころに丈夫な骨を作る

若いころに丈夫な骨を作るためには、栄養と運動が重要です。
栄養面では、カルシウムやビタミンDを十分に含んだ食事を心掛けることが重要です。
運動面では、12~17歳の時期に走る・ジャンプを多く含む負荷の高いスポーツを行うことで骨が丈夫になります。この時期は人生の中でも特に骨の量が増えやすい時期であるため、運動の効果がよく出ます。
この時期に高い骨密度が得られれば、年齢が増えてからも骨粗鬆症になりにくいと考えられています。

中高年になってからの予防

女性では40代から、男性でも50代から骨密度の低下が始まります。生活に注意することで、骨密度の低下を遅らせることが重要です。
栄養面では、カルシウムやビタミンDを十分に含んだ食事を心がけることが重要です。また、飲酒習慣は骨折リスクを上げることが確実です。1日量の目安に、ビールでは500mL、日本酒では1合、ワインはグラス1.5杯以上の飲酒は控えるべきです。喫煙習慣は1本でもあれば骨粗鬆症につながるとされます。
体重管理も重要です。特にやせ型の方で骨折のリスクが高いとされます。ただし、肥満の方も骨折リスクは高まるため、適正体重を保つことが重要です。
運動面では、活発な運動習慣がある方の方が骨粗鬆症になりにくいとされます。活発な運動には、ジョギングやダンス、ジャンプを伴うスポーツなどがあります。慣れない運動は怪我のもとになるため、ウォーキングや太極拳など緩やかな運動でよいので習慣化することが重要です。

公開日

最終更新日

山田記念病院 整形外科 整形外科部長

濱畑 智弘 監修

関連する病気と症状

(参考文献)

こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。

こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。

この記事をシェアする

𝕏
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

さっそく調べる
医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

病院を探す
治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

さっそく調べる
ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。

詳しくはこちら

サービスの目的と位置付け

ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。