骨粗鬆症はどのように予防しますか?
骨粗鬆症の予防には、カルシウムやビタミンDを十分にとる食事、骨に刺激を与える運動、禁煙・節酒などの生活習慣の見直しが大切とされています。
骨粗鬆症の予防に効果的な食事
骨粗鬆症を予防するうえで、毎日の食事は大きな役割を果たします。特に重要な栄養素は次の3つです。
- カルシウム: 骨の主成分であり、1日あたり700〜800mgの摂取が推奨されています(骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2025年版)。乳製品・大豆製品・小魚・緑黄色野菜などに多く含まれます
- ビタミンD: カルシウムの吸収を助ける栄養素で、1日あたり15〜20μgの摂取が提案されています(骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2025年版)。魚類やきのこ類のほか、日光を浴びることで体内で活性化されます
- ビタミンK: 骨にカルシウムを取り込む働きを助けます(厚生労働省 健康日本21アクション支援システム)。納豆やほうれん草などの緑黄色野菜に豊富です
一方、リンを多く含む加工食品や食塩、カフェイン、アルコールはカルシウムの吸収を妨げたり排泄を促したりするため、摂りすぎに注意が必要です(厚生労働省 健康日本21アクション支援システム)。
骨粗鬆症の予防に役立つ運動
骨は物理的な刺激が加わると強くなる性質があります。そのため、重力のかかる運動が骨粗鬆症の予防に効果的です(厚生労働省 健康日本21アクション支援システム)。具体的には次のような運動が推奨されています。
- ウォーキングやジョギング: 骨の軸方向に刺激が伝わり、骨密度の維持・向上に役立ちます
- 筋力トレーニング: 筋肉が収縮する力が骨に伝わり、骨を強くする効果があります
- バランストレーニング: 転倒そのものを防ぐことで骨折のリスクを下げます(骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2025年版)
骨粗鬆症を防ぐための生活習慣
食事や運動に加えて、日常の生活習慣を見直すことも大切です。喫煙や過度の飲酒は骨量を減らす危険因子とされています(厚生労働省 健康日本21アクション支援システム)。また、極端なダイエットによる栄養不足も骨を弱くする原因になります。日光浴によって体内でビタミンDがつくられるため、適度に屋外で過ごすことも骨の健康に役立ちます。
骨粗鬆症の予防はいつから始める?
骨の量(骨量)は20歳前後でピークを迎え、その後は加齢とともに徐々に減少します。若い時期にしっかり骨量を蓄えておくことが、将来の骨粗鬆症の予防につながります。中高年以降は、骨量の減少をできるだけ緩やかにすることが目標になります。
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(参考文献)
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2025年版. ライフサイエンス出版2015
藤井 紘子.“骨粗鬆症の予防のための食生活”.健康日本21アクション支援システム.https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-02-007,(参照 2026-08-07).
真田樹義.“骨粗鬆症予防のための運動 -骨に刺激が加わる運動を”.健康日本21アクション支援システム.https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-05-001,(参照 2026-08-07).
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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
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