結核性胸膜炎の場合、主にどのような治療をしますか?
抗結核薬による薬物療法が中心です。息苦しい場合は、胸水の排出を行います。
結核性胸膜炎の治療は、抗結核薬による薬物療法が基本です。この治療方針は、活動性の肺結核の治療アプローチと同様です。
治療の主な柱
- 抗結核薬療法: 確定診断がなくても、結核のリスク因子があり、他の病気の可能性が否定され、検査結果が結核を強く示唆する場合(例えば、リンパ球優位でADA高値の胸水)には、推定的な抗結核薬療法が推奨されます。
- 胸水の排出(胸腔穿刺): 胸水が貯まることで息苦しさ(呼吸困難)が生じている場合に、胸水を抜く治療を行うことが適切です。ただし、診断時に胸水全量を抜いても、長期的な予後(病気の経過)には影響しないとされています。
なお、ステロイドを補助的に使用することは、発熱期間や胸水の吸収期間を短縮する可能性が示唆された過去の報告はありますが、すべての患者さんでの使用を支持するデータは不十分です。
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(参考文献)
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最終更新日:
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
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