トランスサイレチン型心アミロイドーシスを放置するとどうなりますか？

徐々に進行し、重い心不全や命にかかわる不整脈、全身の臓器障害を引き起こします。

トランスサイレチン型心アミロイドーシスは、時間の経過とともに悪化していく進行性の病気です。治療をしない場合、病気の進行は避けられず、命にかかわる重い結果につながります。病気が進行すると、次のような問題が起こります。

• 生存期間の悪化：トランスサイレチン型心アミロイドーシスの生存期間は、タイプや重症度によって異なりますが、約2年から10年程度とされています。特に加齢が原因の野生型（ATTRwt）では、病気と確定診断されてから数年で命を落とすケースが多いと報告されています。
• 重い心臓の症状：危険な不整脈や心不全が起こり、突然死の原因となる可能性もあります。
• 全身の症状の進行：この病気は全身の病気であり、心臓以外にもさまざまな影響が出ます。
  • 手足のしびれや痛み（末梢神経障害）
  • 立ちくらみや消化器の不調（自律神経障害）
  • 腎臓の機能の低下
  • 重い場合は呼吸の障害など、多くの臓器の機能が失われ、死に至ります。

この病気は早期に発見し、適切な治療を始めることで、病気の進行を抑えることが期待できます。それまでなかった症状が新しく出現してきた場合は、すぐに医師に相談することが重要です。