「熱性けいれん」とはどのような病気ですか?

熱性けいれんは、主に6ヶ月~6歳の子どもに発熱で起こる一時的なけいれん発作で、多くは予後良好です。

解説

熱性けいれんは、主に生後6ヶ月から6歳までの子どもにみられる、発熱に伴うけいれん発作のことです。

髄膜炎などの感染症や代謝異常、てんかんの既往など、脳や神経に発作の原因となる異常がないものを指します。

熱性けいれんは、小児のけいれん発作の中で最も頻度が高く、日本では約3~9%の子どもで起こるとされています。

生涯を通じて一度きりのこともあれば、繰り返すこともあり、再発率は約30%ですが、通常は年齢を重ねるにつれて頻度は減っていきます。

熱性けいれんは一般的に以下の2種類に分類され、特に単純型の場合には一般的に予後良好です。

1.単純型熱性けいれん

  • 1回の発作が15分未満で収まる
  • 24時間以内に繰り返さない
  • 全身性(全身がけいれんする)

2.複雑型熱性けいれん

  • 発作が15分以上続く
  • 24時間以内に複数回発生する
  • 部分的なけいれん(例:片側の手や足だけがけいれんする)

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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熱性けいれん

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関連するQ&A

熱性けいれんの原因は何がありますか?

熱性けいれんの原因は、ウイルス感染による発熱や体温の急上昇、遺伝的要因などが挙げられます。

熱性けいれんではどのような症状がありますか?

熱性けいれんは、発熱中に全身や手足のけいれんや意識消失を伴い、多くは5分以内で収まります。

熱性けいれんには初期症状はありますか?

熱性けいれんには特異的な初期症状はありません。

熱性けいれんの場合、主にどのような治療をしますか?

数分以内に自然に治まる場合に特別な治療は必要ありません。長時間の発作時は抗けいれん薬を使用します。

熱性けいれんが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

小児科を受診しましょう。発作が続く場合には救急車を呼んでください。

熱性けいれんが疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

熱性けいれんでは発作が5分以上続く場合や初回発作、意識が戻らない場合などは速やかに受診してください。

熱性けいれんのセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

熱性けいれんは主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

熱性けいれんはジアゼパムやミダゾラムで治療し、副作用に眠気や呼吸抑制があります。

熱性けいれんで薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

けいれんを止めるための追加治療や呼吸のサポート、診断の見直しが行われます。

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