デュシェンヌ型筋ジストロフィーの予後はどのようになりますか?
早期に適切な治療を受けることで生命予後は延びています。
現在のように、定期的な検査や、それに伴った早期の治療介入、呼吸管理などを行えるようになる前は、生命予後は10歳代後半でした。
自然経過としては、3〜5歳で、転びやすい・走れないことで気づかれることが多いです。5歳頃が運動能力のピークとなり、以降徐々に症状が進行し、10歳頃に歩行できなくなります。
運動能力が失われると、関節が固まってしまう関節拘縮や背骨が横に曲がってしまう側弯が始まり、進行します。また、呼吸が難しくなったり、心臓の筋肉の障害が起きる心筋症になったりし、命に関わるようになります。
現在は、早期の治療介入により、30歳を超えるようになっています。定期的な医師の診察を受け、適切な治療介入を受けることで、生命予後が延びることがわかっています。
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新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
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