デュシェンヌ型筋ジストロフィーの場合、主にどのような治療をしますか？

デュシェンヌ型筋ジストロフィーは、病気の進行によって、さまざまな全身の症状が出てくる病気です。このため、治療は病気の進行に合わせて、さまざまな方法を組み合わせて行われます。

主な治療には、以下のようなものがあります。

• リハビリテーション: 関節が硬くなるのを防ぎ、今持っている体の能力を維持するための訓練を行います。
• ステロイド治療: 筋力の維持や運動機能の改善に、効果が認められている唯一の薬物療法です。
• 心臓のケア: 心臓の機能低下（心筋症）に対して、心臓の働きを助ける薬などが使われます。
• 呼吸のケア: 呼吸をする力が弱くなった場合に、呼吸を助ける医療機器（人工呼吸器など）が使われます。
• 整形外科的な対応: 背骨の曲がり（側弯症）や、関節の変形に対する治療が行われることがあります。
• 栄養管理: 体重を適切に管理し、十分な栄養が摂れるように、食事の工夫やサポートが行われます。
• 心理的・社会的サポート: 患者さんや家族が病気と向き合い、学校生活や社会生活を送るための支援が行われます。

これらの治療は、患者さんの状態や進行段階に応じて個別に行われます。