インフルエンザ脳症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
炎症やけいれんを抑える薬を中心に、症状や重症度に応じて複数の薬を組み合わせて使います。
インフルエンザ脳症は、特定の薬で治すのではなく、症状や重症度に応じて複数の薬を組み合わせて治療します。
本症を直接治す特効薬はなく、治療の中心は脳の炎症やむくみを抑え、全身状態を安定させることです。免疫反応が過剰な場合には、ステロイド薬(強い炎症を抑える薬)が用いられ、脳浮腫(脳がむくむこと)がある場合には高張浸透圧薬(脳の水分を減らす点滴)が使用されます。けいれんがあれば抗けいれん薬(発作を抑える薬)を投与します。
インフルエンザ自体に対しては抗インフルエンザ薬を併用し、入院例では発症から48時間を超えていても経験的に投与されます。重症例では、免疫グロブリン療法(免疫の働きを調整し、異常な免疫反応を抑える薬)などの免疫調整治療が追加されることもあります。副作用として、ステロイドでは感染症にかかりやすくなることや高血糖(血糖が高くなる)などがあり、抗けいれん薬では眠気やふらつきがみられることがありますが、いずれも重症度を考慮し、利益が副作用を上回ると判断して慎重に使用されます。
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最終更新日:
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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