インフルエンザ脳症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

治療効果不十分の場合には、集中治療室での全身管理と治療強化を行います。

薬が効かない場合は、集中治療室での全身管理が必要となるため、速やかに高度医療機関へつなぐことが求められます。

インフルエンザ脳症で通常の薬の効果が乏しい場合は、治療を段階的に強化し、集中治療室で全身管理を行います。本症では、ステロイド薬(強い炎症を抑える薬)や抗けいれん薬を用いて治療を開始しますが、十分な改善が得られない重症例もあります。その場合、早期に集中治療室で管理し、人工呼吸管理や昇圧薬(血圧を保つ薬)による循環管理、脳浮腫(脳のむくみ)を抑える治療を行います。

さらに、免疫反応の暴走が強い場合には、免疫グロブリン療法(免疫の働きを調整する点滴)や、血漿交換療法(血液中の炎症物質を除去する治療)が専門施設で検討されます。これらは特に急性壊死性脳症などの最重症例で用いられます。治療効果の判定には、脳の画像検査や脳波検査を繰り返し行い、けいれんの見逃しや病状の進行を防ぎます。家庭で対応できる方法はなく、「薬が効かないかもしれない」と感じた時点で、速やかに高度医療機関へつなぐことが、命や後遺症を守るために極めて重要です。

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宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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