インフルエンザ脳症の場合、主にどのような治療をしますか?
脳のむくみと全身状態を管理する集中治療が中心です。原因を直接治す特効薬はありません。
インフルエンザ脳症の治療は、脳のむくみを抑え、全身状態を安定させることを最優先に行います。原因を直接治す特効薬はありません。
意識障害やけいれんがある場合は入院が必要で、重症例では集中治療室で管理します。けいれんには抗けいれん薬(発作を抑える薬)を使用し、脳浮腫(脳がむくむこと)が疑われる場合は、ステロイド薬(強い炎症を抑える薬)や高張浸透圧薬(脳の水分を減らす点滴)を用います。呼吸や血圧が不安定な場合には人工呼吸管理や昇圧薬(血圧を保つ薬)による全身管理を行います。
インフルエンザ自体に対しては抗インフルエンザ薬を併用し、入院例では発症から48時間を超えていても投与されます。免疫反応が過剰な重症例では免疫グロブリン療法(免疫の働きを調整する点滴)や、限られた専門施設での血漿交換療法などが検討されることもあります。治療は発症後できるだけ早く開始するほど、後遺症や死亡のリスクを下げると考えられています。
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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